「炎情」は、妖刀伝二次小説サイトです。 綾女と左近の、本編でのあの別れに納得できなくて、色々な妄想を膨らませ、ちりばめています。

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秋風5

丸1日、綾女と左近は眠っていた。
8月最後の朝、左近は目覚めた。隣には綾女がいる。この3週間は夢のような生活だった。自分でもなぜあんなに綾女を求めたのかわからなかった。
少し面やつれした綾女。細くなった体。自分の体も引き締まっている。
「綾女」
長い黒髪を撫でた。ぴく、と綾女の体が動いた。長い睫が揺れ、ゆっくりその瞳が左近を映し出した。
「左近・・」
「大丈夫か、綾女」
「大丈夫・・」
また綾女の睫は伏せられ、そのまま眠りについた。
左近は綾女にそっと布団をかけ、心の中で詫びた。
綾女が再び目覚めたのは、昼を回った頃だった。
「あ・・」
頭がふらついたが、体を起こした。少し体力は回復しており、綾女はゆっくり服を着て部屋を出た。左近がリビングのソファで資料を読んでいる。
「綾女、大丈夫か」
「うん」
綾女は左近にキスをした。
「無理をさせてすまなかったな。すこしやつれたか?」
綾女は黙って首を振った。左近の隣に座り、胸に頬を擦り付けた。
「ちょっとびっくりして怖いくらいだったけど、それも左近だし、ここにいて優しい言葉をかけてくれるのも左近だもの。私は左近が好きだから」
左近は綾女の肩を抱いた。
「明日からまた学校だな。ゆっくり寝よう」
「うん」

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