「炎情」は、妖刀伝二次小説サイトです。 綾女と左近の、本編でのあの別れに納得できなくて、色々な妄想を膨らませ、ちりばめています。

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クリスマスの夜には3

左近21歳。綾女に恋している。
今回久しぶりに会ったとき、少し大人になったと思った。
夏の頃より幼さが消え、ふと女らしさが漂う。
何より、きれいになった。
でもまだ17歳。
左近はお風呂から出た。
綾女は台所を片付け終わっており、左近を見た。
「じゃあ私も入ってくるね。そしたらケーキを食べよ」
テーブルに熱々のお茶を置いた。
「これ、飲んでね」
「あ、ありがとう」
綾女が入っている間、左近は部屋を見回していた。
今日が終業式だったのか、タンスに制服がかかっている。胸元がリボンのブレザー。きっと学校が終わってすぐに買い物をしにスーパーまで行ったんだろう。その姿が目に見えるようで左近はほほえましく思った。
間もなく綾女が出てきた。
結っていた髪は下ろし、肩甲骨のあたりできれいに切りそろえられている。
初めてこの姿を見たな・・
左近がそんな思いで綾女を見つめていた。
「なに?どうかした?」
「いや、下ろしたところを初めて見たと思って」
「そういえば、そうかもね。夏はいつも結っていたし」
綾女はケーキを出してきた。コーヒーを入れる。
「ケーキまで間に合わなくて、スポンジは買っちゃったの。本当は手作りのケーキにしたかったんだ。でもデコレーションは自分でやったんだよ」
既製品のような出来だが、工夫を凝らして飾り付けがされていた。
「あ、そうそう、クリスマスカード。はい」
これも手作りのきれいなカードが、左近の手に乗せられた。
”メリークリスマス。久しぶりに会えて綾女はとっても嬉しいです。これからも左近とクリスマスを過ごしたいです。”
初めて見る綾女の字。読みやすいきれいな字だった。
「はい、プレゼント」
あたたかそうな手袋。
左近は綾女に優しくキスをした。そのまま細い鎖を綾女の首につける。
「わ、きれーい。いいの?これ」
小さいダイヤが一粒きらめく。綾女の白く細い首にそれはよく似合っている。
「ありがとう、嬉しい」
お互いに照れながら見つめあい、そして深いキスをした。

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