「炎情」は、妖刀伝二次小説サイトです。 綾女と左近の、本編でのあの別れに納得できなくて、色々な妄想を膨らませ、ちりばめています。

  1. 現代版
  2. 21 view

変わらぬもの11

泣きながら帰ってくると、左近がすぐに出てきた。
「綾女、どうしたんだ」
「左近・・」
やや興奮している綾女をゆっくり落ち着かせるように、左近は自分の部屋に綾女を入れた。
左近が触れようとすると、過剰に反応する。
暴力的なことをされたのだと察した左近は、綾女に触れぬように自分を抑えた。
やがて綾女は蘭丸との間に起こったことを話しはじめた。
グラスの氷がカランと音を立てた。
綾女は話しおえると、自ら左近の腕に飛び込んだ。
「左近、私、初めてなの。だから、左近でなきゃだめなの」
「無理するな」
「でも、このままだといつ蘭丸に何をされるかわからないもの・・」
綾女は恐れていた。必死に左近にしがみついていた。
綾女の肌が少しずつ現れていく。
眩しいくらいの白い肌は、まだ娘のものであった。初めてのことに細かく震えながらも、けなげなほどに綾女は左近に身を委ねた。
ぎこちなくも痛みに耐え、綾女は左近の背に爪を立てた。
やがてふたりはひとつになり、左近の思いは綾女を満たしていった。
これでよかったのだろうか。
汗ばんだ前髪を指でかきあげながら、左近は綾女の顔を見つめた。
綾女は後悔しないだろうか。俺でよかったのだろうか。
綾女がじっと左近を見つめた。
「後悔はしないわ・・。左近だから、こうなりたかった」
そして微笑んだ。

現代版の最近記事

  1. ぬくもりを求めて

  2. 暑い日

  3. 夏涼み

  4. 桜花

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

CAPTCHA


カテゴリー
アーカイブ