「炎情」は、妖刀伝二次小説サイトです。 綾女と左近の、本編でのあの別れに納得できなくて、色々な妄想を膨らませ、ちりばめています。

  1. 現代版
  2. 24 view

変わらぬもの7

その晩。
友人の佳代が綾女の部屋で、綾女の話を聞いていた。
「モテモテね」
「え?」
しょんぼりとしていた綾女は、意外な答えかたをする佳代を見た。
「蘭丸が綾女のことを好きだっていうことは、みんな知っていたわよ。あなた本当に鈍いんだから」
「そうなの?今頃知ったのは私だけ?」
うんうんと頷きながら、佳代は綾女の手首のアザを触った。
「そのお隣の人も、綾女が好きなのよ」
綾女は一瞬顔を赤くしたが、そっぽを向いた。
「違うわ。あの人には彼女がいるもの。夕べ聞いたもん」
「でも彼はいないっていうんでしょ?」
「いるわよ。あんなにルックスいいし、優しいし。きっと、いるのよ」
佳代は綾女の様子を見ながら、確信を持った。
「綾女、彼が好きなのね」
過剰なまでに反応する綾女。
「何を言うの」
「だってさ、そんなに顔を赤くしたりうなだれたり、丸わかりよ。それと、何を聞いて彼女がいるって思ったの?」
綾女は顔を真っ赤にしてボソボソと呟いた。
佳代は聞いて、頷く。
「彼も健全な男子だっていうことよ。今夜はきっと聞こえてこないわよ」
「そうかしら」

現代版の最近記事

  1. ぬくもりを求めて

  2. 暑い日

  3. 夏涼み

  4. 桜花

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

CAPTCHA


カテゴリー
アーカイブ