「炎情」は、妖刀伝二次小説サイトです。 綾女と左近の、本編でのあの別れに納得できなくて、色々な妄想を膨らませ、ちりばめています。

  1. 時を超えた絆
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光9

ふたりの関係が大きく変わってから、左近の妖刀は覚醒した。
我が意を得たりというような勢いで飲み込んでいく。操り手の左近も戦意溢れ、やりすぎじゃないかと思えるほどであった。
「私が覚醒した時は怒りが引き金だった。だが左近の妖刀は私との・・アレ・・なんだな・・」
やや頬を染めながら綾女が呟く。
「思いの形がどうであれ、強く念じられるものが何かということの違いだろう。お前は怒り、俺はお前への愛だった」
「でも程度があるだろう」
「そうか?」
綾女は左近を睨んだ。すでに左近の手は綾女の襟を開こうとしている。まだ昼間なのに。綾女は左近の手をはたいた。
「まったくお前はー!あちこち触るし隙あれば押し倒すし、もう半径2m以内には近寄るんじゃな・・い・・」
左近の甘い口付けが綾女の文句を封じた。こうされると綾女は弱い。唇が離れても、すでにとろけてしまっている。
「左近はずるい・・いつでもこうして意のままにしてしまうから・・」
ポトンと涙が左近の手に落ちた。俯いて肩を震わせている綾女。
左近は慌てた。
「あ、綾女、済まなかった、冗談が過ぎた」
やっべ〜、泣かせた!
綾女は俯いたままである。
「すまない、もう昼間からこんなことはしないから、顔を上げてくれ」
「・・約束してくれる?」
「する、するから」
綾女が顔を上げた。泣き顔はどこへやら、晴れ晴れとした顔である。
「泣いていたんじゃなかったのか?」
「最初の一粒だけね。約束は守ってもらいます」
あっけにとられる左近をおいて、綾女はどこかへ消えていった。
「まぁ、昼間から、俺からはしないという約束だよな、うん」
都合のいいように考え直し、微笑んだ左近だった。

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