翌朝。
朝日が差し込む中、綾女は目を覚ました。目の前には左近の厚い胸板が、静かに呼吸を繰り返している。
「私・・」
自分の体を見、髪を見、鏡を見て綾女は戻ったことを認識した。
「朝か・・」
左近が眠そうに目をこすりながら呟いた。目の前に綾女の姿を見て、体を起こし、体を見て髪を見て鏡を見た。
「戻ったんだな」
「左近っ」
綾女はその体を左近に押し付けた。
綾女の甘い声が上がり、途絶えたのはもう昼過ぎだった。
「綾女、どうしたんだ?」
「すごく気持ちよくって、もっとしたかったの・・ダメ?」
汗で濡れた前髪をそっと指でどかし、左近は綾女の額に口付けた。
「俺も・・したかった・・というか、まだ足りないんだけど?」
「おかわり、する?」
「もちろん」
その夜はふたりともぐっすりと睡眠をとっていた。
- 時を超えた絆
- 121 view
この記事へのコメントはありません。