「炎情」は、妖刀伝二次小説サイトです。 綾女と左近の、本編でのあの別れに納得できなくて、色々な妄想を膨らませ、ちりばめています。
4月。桜の固い蕾も、やっと膨らんできた。女学校を卒業した綾女はそのまま左近の帰りを待っていた。「綾女さん、左近から手紙が届きましたよ」義母が綾女に手渡し…
時は移り、新緑が眩しい季節になった。しかし家の中は明るさを失い、沈んだ雰囲気に包まれたままだった。義母はすっかり元気をなくし、ため息ばかりついている。義父は気…
すでに卒業し、学生でなくなっていた綾女は家事をしながら左近の帰りを待っていた。その年も終わりを迎える頃、明治天皇が崩御し、元号が大正に変わった。翌年、春。…
やっととれた久しぶりのお休み。綾女はゆっくりとした朝を迎えていた。「んふふ・・」布団の温もりが嬉しい季節。綾女は幸せそうに微笑む。「かわいいな」聞き覚…
欠けた月が、元の姿に戻りつつあるそのとき、その人はそばにいた。ひざまづき、俺を見下ろしている。「左近」ああ、お前の頬に触れたい。だがもう手が、体が動かない…
「結婚しよう」数百年ぶりに再会できたと思ったら、いきなり左近はそう言った。「は?」広い胸に抱きしめられる。綾女はなされるがままになっていた。その意味をど…
純白のウェディングドレス。左近に着てほしいと頼まれ、綾女は再び身につけた。髪を結い上げ、ストッキングをガーターベルトで留める。さらに肘上まである手袋…
「寒い」冷え込みが強くなったある朝、綾女は外に出て呟いた。これで天気がよければ少しは暖かくなるのだが、よりによって雨が降り出しそうな曇り。「あったかいな」…
小鳥のさえずりが心地よい朝。キングサイズのベッドで、左近は目を覚ました。「やっぱりひとりだと広すぎるな」ここに越して初日の静かな朝だった。昨日引越しの手…
その日はそれからふたり、若い男女のカップルが入居した。佳代たちの店が少し大きくなったので、住み込みのアルバイトを雇ったのだ。「わぁ、オープンテラスもできますね…
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