「炎情」は、妖刀伝二次小説サイトです。 綾女と左近の、本編でのあの別れに納得できなくて、色々な妄想を膨らませ、ちりばめています。

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再会1

小鳥のさえずりが心地よい朝。
キングサイズのベッドで、左近は目を覚ました。
「やっぱりひとりだと広すぎるな」
ここに越して初日の静かな朝だった。
昨日引越しの手伝いに来てくれた友人が、ここにルームシェアする。
各部屋は防音仕様になっており、鍵もついている。ユニットバスもついている。
少し気になったのは、1階の広い空間だが・・・。
「こっちこっち。運んで」
蘭丸がいきなり入ってきた。半地下に何か入れようとしている。
「蘭丸、なんだ?」
「俺の趣味の楽器。ここ一番防音効果が高いだろ」
「お前の部屋に入れろよ。ここは共用部分なんだから」
蘭丸が白い歯を見せ、笑った。
「なぁに、俺以外に楽器を使う奴はここにはいないさ」
「はーい、どいてくださーい」
運び込まれたのは、オーダーメイドのグランドピアノだった。左近はくらくらした。
「おーここかここか、広すぎて入り口がわからなかった」
大男と美女が連れ立って入ってくる。
「龍馬、佳代さん。お店は?」
「ああ、あそこね、区画整理で整理されちゃったの。だからここでお店開こうと思って。それ仕様になっているでしょ」
左近は蘭丸が来るということ意外知らなかった。
「おい、蘭丸!」
運送屋を見送った蘭丸が爽やかな顔で近づいた。
「いいだろう?俺んとこの新人デザイナーが結構できる奴でさ、デザインを採用したんだ。こっちだよ」
我が家のように蘭丸はふたりを案内していった。
「俺の家だぞ?」
起きてまだ1時間だが、左近は疲れ果てていた。

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