それから3日間、綾女は左近とともに夜を過ごした。
そして明け方。
コト・・。
物音で綾女は目を覚ました。体には左近の腕が巻きついている。きちんと夜着を着て共寝していた。
「何かしら」
枕元を見ると、そこにはかわいらしいお膳があった。その上に銀皿に盛られた小さなお餅と、二膳の箸。
「三日夜の餅だ」
左近が起き上がり、嬉しそうに綾女に教える。
「あ・・」
綾女が意味を悟り、左近を見上げた。瞳には涙が浮かんでいる。
「何を泣いているんだ、さ、一緒に食べよう」
その皿が下げられ、初めて陣平は、左近と綾女が本当の夫婦になったことを知る。
綾女が日課にしている小太刀の手入れ。
「あら」
いつも青い光を帯びている小太刀が、色を失っていた。さらに柄の部分が緩んでいることに気がつく。
「昨日まではなんともなかったのに・・」
柄を外し、締め直そうとしたときに、柄の中から紙が出てきた。
綾女
これを読んでいる頃には、あなたは普通の人として愛する人と結ばれているはずです。
私は綾女を身ごもった時に不思議な夢を見ました。
青い光が天地を切り裂き、世の穢れを一掃し、再生する夢です。
この小太刀は代々我が家に伝えられてきた家宝。
言い伝えによると、500年に一度、この世を清浄化するために力を発揮するそうです。
世が平穏であれば、その節目に当たる人物は刀の加護を受けて愛する人と結ばれる。
戦国の世であれば愛する人を失い、刀は清浄するためだけに力を発揮する。
ちょうど500年の節目に当たる年にあなたが生まれることを知り、その刀に願いを込めて私たち一族は世を平定するために力を尽くしました。
一族の血は、あなただけが継いでいます。
どうか、この刀を次代に継いでください。
次の500年目も平和な世であることを、祈っています。
母
「お母様・・」
綾女は文を読みながら涙を流した。
自分を左近に巡り会わせるだけに尽力した一族。
それは1082年、本能寺の変の500年前の出来事であった。
こんにちわ、おりぼんです。
なるほど、こうなるのですねぇ・・・と、ふむふむとなりながら読ませていただきました。
平安時代の左近も、すごい鼻血ものにかっこいいんだろうなぁとも思いつつ、読みました。
私も、自分のキャラで戦国時代バージョンとかネタはありますが、陽の目を見る日が来るのか・・・??
こんばんは♪
結構大雑把に点と点を思い浮かべるだけでいきなり書き出すものなので、繋げる線に結構苦労します。
ちょっとだけ源氏物語を参考にしました。
平安時代の左近も格好いいですよ。性格はあのまんまで綾女大好きですが。
色んな時代背景で書くのも、新鮮味があっていいと思います。待っていますよ~~~^^