俺も綾女も初めてだったが、お互いをいたわりあい、丁寧に愛しているうちに結ばれることができた。
「綾女、嬉しいよ・・」
一糸纏わぬ体を抱きしめる。綾女も嬉しそうに甘い声をあげた。まだ余韻が残っているらしい。
気づけば日はずいぶん高く上がっていた。その時になってクーラーを入れていないことに気がついた。室温はかなり上がっているはずだが、それに気づかないほど綾女に没頭していた。何となく気恥ずかしい雰囲気の中、俺はまた綾女にキスをした。
それから綾女は自宅に戻った。俺は夕方までゴロゴロしており、それから今度は綾女の家に行った。
「今朝はあんなことになっちゃったけど、左近大丈夫?後悔していない?」
心配そうに綾女が聞いてきた。
「するはずがないだろう?俺は嬉しいよ。綾女さえよければ、付き合いたい」
綾女は嬉しそうに頷いた。そんな綾女がまた可愛くて、俺も微笑んだ。
何となく・・積年の想いが実ったような気がする。幼い頃からのものではなく、もっともっと昔からの想い。綾女とは出会うべくして出会った。細く長く連綿と繋がる想いの糸を、やっと結ぶことができたような気がしている。
「左近、私ね」
食事の時、綾女が考えをつむぎ出すように話しはじめた。
「左近とこうなってすごく嬉しいの。ずっと好きだったの。でもそのずっとというのが、本当に昔からで・・。前世とかそんな昔のような感じなのよ。長く長く、ふたりのどちらかでも想いを繋いで、今に至った。そしてやっと結ばれることができた。そんな気がするの」
俺は驚いて綾女を見つめた。
「同じだよ・・俺もそう思えてならないんだ。俺たちは本当に昔からお互いに想い合いながらも会えずに過ごした、そういう人生だったのかもしれない」
「やっと・・やっと出会えたのね、私たち」
その晩は綾女のベッドで何度も肌を重ねた。愛おしく、大事にしたい存在。
今も、これからも、ずっと手を携えてともに生きていきたい存在。
翌朝、目が覚めると窓から青い空が見えた。
2日ぶりのすっきりしたきれいな空。
俺の心も同じようにすっきりと晴れ渡っていた。
- 現代版
- 19 view
こんにちわ、おりぼんです。
「青空」シリーズの完結、お疲れ様でした。
最後まで読んで「ああ、なるほど。そうなるのね〜」と思いました。
しかし・・・左近がかわいいですねぇ(笑
そして綾女は、誘い受けですか・・・やるなぁ。
いつもいつも、新しい妖刀伝をありがとうございます。
次のお話しも楽しみにしていますが、季節も季節。
暑いですので無理せずに書かれる事を・・・。
コメントありがとうございます。
励みになります。
やっぱりこういう展開になってしまいました。少々マンネリ化かもしれませんね・・・。
季節に合わせたお話を書けるといいです。