「炎情」は、妖刀伝二次小説サイトです。 綾女と左近の、本編でのあの別れに納得できなくて、色々な妄想を膨らませ、ちりばめています。

  1. 現代版
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ファミリー7

大手門の方に向かおうとして向きを変えると、ひとりの男性が歩いてきた。見覚えのある、少し茶色がかった髪。
「左近」
思わず呟いてしまった名前。
左近は少し立ち止まって私を見つめている。
「綾女?」
私はにっこり笑った。自然に微笑んでいた。
「久しぶりね」
「そうだな」
会話が途切れる。途切れたのは、唇を左近に閉ざされたから。
私は我に返り、左近の胸を押した。
「いきなり、何をするの」
左近も自分のとった行動に驚いている。
「俺、一体・・」
私は左近から離れようとしたが、体が動かなかった。そればかりか、何かに操られているように左近に抱きついていた。
とたんに生まれ出る、左近に対する深い思い。ずっと昔から待っていたような気持ち。
「綾女」
左近も強く私を抱きしめている。
「ずっと会いたかった。左近、私はお前が風になってしまってもずっと探していた。いつかは会える、そう信じていた」
私とは思えない、低く落ち着いた声。
「俺もだ、綾女。やっと会えた。もう離さない」
左近からも落ち着いた大人の声がした。
不意に脳裏にさまざまな出来事が蘇り、私は一瞬でそれらを理解していた。
「思い出した・・」
左近にも同じ現象があったのか、深いため息が漏れた。
「俺たちは結ばれる運命なんだな」
私は頬を染めて左近を見上げ、頷いた。私たちは、前世からの想いを繋げるとともに一緒に生きようとしている。魂が呼び合ったがために出会ったのだ。
桜が咲き染むる中、改めて永遠を誓い合った。

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コメント

    • おりぼん
    • 2009年 5月 08日 2:21pm

    こんにちわ、おりぼんです。
    また、突っ込んでいいですか?
    喜平次は・・・喜平次はどうなったのですかぁ〜〜〜〜〜((((((ノ゜?゜)ノあぁ
    紅梅さんのせいで、すっかり喜平次ふぁんですよ(笑
    左近と双子なんて・・・想像したら、はなぢが出そうですよ(笑

      • 紅梅
      • 2009年 5月 08日 11:10pm

      こんばんは。
      喜平次は…左近に譲ったのです。
      本当は喜平次も綾女が大好きなのですが^^;
      喜平次のファンになってくれて嬉しいです。

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