「炎情」は、妖刀伝二次小説サイトです。 綾女と左近の、本編でのあの別れに納得できなくて、色々な妄想を膨らませ、ちりばめています。

  1. 現代版
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お友達

所は新宿東口。仕事を終えて、左近はこれから友達と会う約束をしていた。
立っているだけで女性の視線が熱い。左近は少しため息をついた。その女性たちが悲鳴とともにいなくなった。
「お茶しな~い?おねえさ~ん♪」
くだけた表情の男が現れる。左近より少し年上で、背は同じくらいだが、筋肉質の体をしている。
「相変わらずだな。撩。その悪癖、何とかならんのか」
「俺のライフスタイルだ。お前も変わらずに固いな。綾女ちゃんは?どこだよ」
左近の眉間にしわがよる。
「絶対連れてこないぞ。お前、口説くだろ」
「だって、こんな美人だもん、会いたいじゃん。わお、今時黒髪のサラサラストレート」
左近はすられたスマホを取り返した。待ち受けにしていた綾女を見られた。
「いいから、行くぞ」
照れ隠しに左近が歩き出す。
いつもの居酒屋に入る。
「らっしゃーい。あれ、久しぶりだね」
「おやっさんも元気そうだな」
「まぁね。ゆっくりしてってよ」
日本酒を少しずつ飲む左近。対して撩はビール、焼酎、ワイン、ウイスキーなどチャンポンでどんどん空けていく。
「で、その綾女ちゃんはどういう子なんだよ」
「とにかくかわいい。何事にも一生懸命で真面目だ。健気だし、強がりもするが、つい守ってあげたくなる」
少し酔っているのか、素面なら答えない左近が話す。うんうんと頷きながら、撩は左近の盃にどんどん酒を足していく。
「可愛いだろうなぁ。惚れて惚れぬいてやっと一緒になったんだろう。男が女に惚れる時は本気だからな」
「撩もやっと香さんと…だったよな」
「それがな、もう…」
それから延々と撩は香とのお惚気話を始める。左近はあまり綾女のことを話したくないため、聞き役に徹していた。
「っていうわけで、もう足腰が嬉しい悲鳴なんだよ」
「香さんも大変だな」
「お前も!」
既に目が据わっている撩に指差される。
「外伝、読んだぞ。あのリアリティな描写は経験がないと書けない。お前、俺のことをお盛んだのなんだの思っているだろうが、俺より上じゃないか?書ける内容は氷山の一角だ。その何倍もの下積みや経験が必要なんだよ。左近、このムッツリ」
「ムッツリってなんだよ。俺はお前ほど開け放しではないだけだ」
撩がにやりと笑った。
「俺といい勝負ってことか」
左近は二の句が告げなかった。撩のお惚気を聞いていると違和感がなかったし、自分も同じだなと共感できていた。
「まいったな。さすが撩だ。言わされちまった」
「やっと認めたか。もう少し素直になれよ。それより、これからうちに来ないか。いい掘り出し物がある」
撩のアパートに行く。少し時間が遅かったが、香は快く迎え入れてくれた。
「お世話になります。左近です」
「香です。撩がお世話になってすみません」
「泊まっていくから、部屋を用意してくれないか」
「もうできていますよ、さあ入ってください」
左近は撩に呼ばれ、掘り出し物を見た。以前ももらいものをし、綾女に試したら効果抜群だったことを思い出した。
「これ、新作なんだ。これとお揃いの男物もある。サイズは香と同じくらいか、少し大きめだろう。男物は大丈夫だな」
手渡されたのは水着。
「お前にしては健全じゃないのか」
「まぁ、着てみてのお楽しみ。レビューよろしくな。俺はもう寝るから」
「あ、ああ」
しばらくすると上の階から抑えつつも物音がしてきた。
「俺とおんなじだな。ああ、綾女に会いたい」
枕を綾女の代わりに抱きしめ、左近は眠った。
翌日、帰宅した左近は綾女と一緒に水着を着てみた。そして、濡らしてみて初めてお楽しみの意味が分かる。そのまま綾女を堪能するのだった。

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