「炎情」は、妖刀伝二次小説サイトです。 綾女と左近の、本編でのあの別れに納得できなくて、色々な妄想を膨らませ、ちりばめています。

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冬物語3

二人は食事を摂っていた。
「おいしい」
綾女が美味しそうに食べる。左近は微笑みながら綾女を見つめていた。
「綾女のベッドの周りには俺がたくさんいるな」
写真立てが3枚。毎朝毎晩キス付きの挨拶をしている。
「まさか、ちゅーはしていないだろ」
綾女は笑ってごまかした。
「左近はどうなの?」
「飾って見つめているだけさ」
「それだけ?」
「それだけって、それだけだよ」
「綾女〜、ちゅう〜とか、ぎゅう〜とかしているんじゃないの?」
ギクッとなる左近。もちろんしている。それ以上にあんなことやこんなことも。でも絶対それは言えない。
「してないしてない」
「何だ、さびしいの」
綾女は黙々とご飯を食べだした。どうやら機嫌が悪い。
・・まいったなぁ、してるって言えば変態呼わばりされるだろうし・・
「してる」
「え」
「綾女の写真にキス・・しているよ」
左近は言いながら顔を赤くした。綾女から目をそらしている。綾女はドキッとした。左近が色っぽい。
「あ、ありがと」
そう答えるのが精一杯だった。
「でも今の綾女がもっと好きだ」
かちゃ、と食器が音を立てる。左近は綾女の隣に来た。
「写真じゃない、綾女に・・キスしたい」
「左近」
綾女は目を閉じた。左近の唇が重なった。そして離れた。
「左近?」
左近は綾女の額に手を当てた。
「微熱かな?今日はもう寝たほうがいい。おやすみ」

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