左近の部屋。
「どうだった?コレ、良かっただろ」
蘭丸があがりこんでいた。
「まぁ良かったけどさ・・・この娘、お前の好み?」
「ああ。お前も好きか?」
さほど可愛いとはいえないが、長い黒髪は綾女を思い起こさせた。映像の中の姿態に綾女を重ねてしまっていた。
「もちろん本物がいいにこしたことはないけどね・・・。俺今日告白しちゃったんだよ。あいつ恥ずかしがっていたけどな。でもなぁ・・心ここにあらずっていう感じだったな」
「へぇ。他に好きな奴でもいるんじゃないのか?」
蘭丸の顔が険しくなる。
「俺はあいつが好きだ。今までの女とは違う。心底惚れているからな」
「そうか」
「いくら左近でも、俺は許さないぜ」
冗談めかして蘭丸は言うが、その表情は冷たかった。
- 現代版
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