夜明けまで体を重ねた二人。
しばしの朝寝をしていた。
「イタタタ」
綾女がまず起きたが、腹部の痛みに顔をしかめた。
何かが挟まったような痛み。
そばで左近も目を覚まし、綾女の仕草を見ていた。
・・少しやりすぎたかもしれんな・・
身支度を整えようと立ち上がった時、綾女は内腿に違和感を感じた。
とくん・・・
何かが内腿を伝ってきた。
触ると、薄いピンクを帯びた、左近の白い体液だった。
「済まぬな、綾女。ついやり過ぎたようだ」
「あっ・・・」
綾女は真っ赤になった。左近に見られないように何度も拭くが、あとからどんどん伝ってきた。綾女は真っ赤になり、慌てていた。
・・どうしよう、止まらない・・
かわいそうではあるが、左近は綾女をほほえましく眺めていた。
「見ていないで何とかしろ」
綾女は喉元まで言葉を出しかけたが、左近の行動が手に取るようにわかったため、かろうじて飲み込んだ。何とか拭き終え、綾女は逃げるように外へ出て行った。
「痛っ」
数歩歩くたびに下腹部が疼く。夏の日差しもあり、軽くめまいも起こしかけたため、木陰に腰を下ろした。
「まったく、左近は節操を知らぬな」
ため息をつくが、眼差しは優しかった。
- あの時代
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