「炎情」は、妖刀伝二次小説サイトです。 綾女と左近の、本編でのあの別れに納得できなくて、色々な妄想を膨らませ、ちりばめています。

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クリスマスの夜には4

綾女は布団の中で寝返りを打った。
「うーん、飲みすぎたのかなぁ」
トイレに行こうとして、何かを踏んだ。
その何かはモゾモゾと動いてそしてとまった。
「左近、踏んじゃった」
ベッドには綾女、床にはマットを敷いて左近が寝ていた。
左近も綾女も今日は忙しくて眠くてたまらず、そのまま寝てしまった。
左近の寝顔を見つめる。
「きれいな顔だなぁ」
まじまじと見つめ、綾女はくすっと笑った。
「黙っていればいい男なのにね。もう一眠りしよう。ふぁ・・」
たちまち綾女は眠りに落ちていった。
朝。
左近は腕にあざが出来ているのを不思議に思っていた。
「どこかにぶつけたかな」
「あ、左近、おはよう」
すがすがしい爽やかな笑顔で綾女が声をかける。
「パンが焼けたよ。食べるでしょ」
厚めに切ったパンにバターを塗り、コーヒーとサラダを添える。
「ベーコンエッグも出来たよ」
じゅう、と美味しそうな音を立ててお皿に移す。
「うまい」
綾女は嬉しそうに微笑んだ。
「でしょ?私の愛が詰まっているんだもん」
「愛か。じゃあ今宵は・・」
綾女の顔が青くなった。おろおろしている。そんな綾女がかわいくて左近は見つめていた。
・・恋人ならしてもいいだろう。だけど綾女はまだ高校生だ。う〜ん・・
葛藤する左近。
25日はクリスマス当日だが、この頃はイブのほうが華やかだ。綾女は左近と出かけた。
「今日までだね、クリスマス。明日には一気にお正月仕様になるんだよね。変わり身の早さをいつも思うよ」
「そうだなぁ」
河原町まで出る。
「本能寺、ここ」
繁華街の中にそこだけ異空間があった。
「だけど本能寺の変の時は蛸薬師通りの方にあったんだよね」
左近は遠い目になった。
「ふと昔を思い出してしまうな」
「ごめんなさい、私」
「綾女のせいじゃない。俺が思い出すだけだから」
綾女は左近の腕に自分の腕を絡ませた。

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