※ペアリングが違うかも・・・違うかな?
「さすがだな・・」
白い体が揺らされ、髪を乱して綾女は悶えていた。
「このような美女がくの一とはな。しとめたかいがあったというものだ」
「い・・や・・っ」
青い髪の美青年、蘭丸が肌を愛している。現世と冥府魔道の間に落ちた蘭丸は、最後の力を振り絞って綾女を引きずり込んだのだ。
「あの男とは何もなかったんだな」
綾女の顔を自分に向けて蘭丸は満足そうに言う。
「今頃はあの男の魂が冥府に行っているだろう。この姿を見たら、さぞ悔しがるだろうな」
「そんな・・っ」
許したことのなかった肌を蘭丸に奪われ、綾女は悔しさに涙を流していた。
左近・・。
今はもう会うことも叶わない男を思う。同じことをするなら左近が・・よかった。
いつしか蘭丸が左近に思え、綾女の体が変化する。
声が甘くなり、体が反応し、乱れる。そうすり替えなければすでに綾女の心は壊れそうだった。
やがて綾女は蘭丸の熱さを何度も受け入れ、気を失った。
どのくらい眠っていたのか、綾女が目覚めるとそこはもといた世界だった。
「目覚めたか」
覗き込んでいるのは、左近。綾女は驚いて体を起こす。とたんに腹の圧迫感を感じた。
「急に動くな」
後ろから左近が支えてくれる。綾女がそっと腹に触れると、そこは大きく膨らんでいる。
「・・・身重なんだぞ、お前は」
「え・・?」
あの世界にいたときのことを思い出す。この子は、蘭丸との子・・。
綾女は左近に合わせる顔がなく、左近を避けるように過ごした。
やがて綾女は出産する。生まれた子は左近にそっくりだった。
「でも確かに・・」
左近が恥ずかしそうに告白する。
「お前は覚えていないかもしれないが、襲撃の前の晩に、お前を抱いた」
「ええっ」
「いや・・あの時でさえお前にひっぱたかれたからな、一服盛った」
「それは、犯罪じゃないのか?」
左近がにじり寄る。後ずさりした綾女は壁に背中を当てた。
「抱きたかったからな・・。お前が好きだ」
「左近」
「子供も生まれたし、祝言を挙げよう」
「あ・・んん・・」
左近が優しく抱きしめ、唇を交わす。そして左近は囁いた。
「俺の子を産んでくれてありがとう」
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