「炎情」は、妖刀伝二次小説サイトです。 綾女と左近の、本編でのあの別れに納得できなくて、色々な妄想を膨らませ、ちりばめています。

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クーラーが壊れた

外に目を向ければ、地面が陽炎のようにもやっている。
「あー・・・」
力なく動く団扇。扇風機は空気を撹拌し、ぬるい風を送るだけ。
クーラーが壊れたことに気づいたのは、夕べ綾女と熱い時間を過ごしていたときだった。
左近は自分の尋常ではない汗に気づいた。綾女も全身が汗にまみれ、汗がオイルのように光っていた。
「暑いな・・・って、クーラーが止まっているぞ」
「ええ?」
リモコンをいくら押してもうんともすんとも言わない。電源を入れ直したりしてもどうにも動かない。
「壊れたな」
すでに部屋の中は熱気が増し、たまらず窓を開けるといくらかましな風が入ってきた。
「仕方ない、リビングに行くぞ」
寝室とリビングにクーラーがある。
さっきまで入れていたので少しひんやりしている。左近はクーラーのスイッチを入れて甘い時間を堪能しようとした。
「変よ。動いていないみたい」
「まさか、同時に壊れたのか」
午前中にクーラーを買いに行き、交換可能か聞くと明日になるという返事だった。
冗談じゃない、そんなことをしたら今夜は・・・俺は・・・・!
「あの、今日中に仕上げなければいけない急ぎの仕事があるんです。こういう者ですが」
試しに名刺を出すと、受付嬢(と言っておこう)は左近の大ファンだった。
「え?あの左近さんですか?わー、嬉しい。そうですよね、お仕事差し支えますよね。お待ちくださいね」
飛び跳ねるようにして裏に行き、なにやら無理やり工事予定をねじ込んでいる。
「お待たせしましたー。えっと、午後の2時になってしまいますが、よろしいですか?」
「かまいません。無理を言って申し訳なかったですね」
さわやかスマイルをし、受付嬢にツーショットを撮られたが、それで今夜の甘い時間が確保できるなら安いものである。
そんなこんなで、左近は冷えピタをおでこに貼り付け、団扇であおいでいた。
気温、36℃。
短時間でできるようにあの受付嬢は4人工事人を入れてくれた。分担して同時進行しているためやかましいが、すぐに終わった。
冷たい飲み物とアイスを渡し、左近はにこやかに工事人を見送った。
早速スイッチを入れる。冷涼な風が心地よい。音も静かだ。
「さてと」
今日中に仕上げなければならない仕事は本当で、左近は猛スピードで取り組んでいった。
夜。
綾女との甘い時間。
クーラーの音が静かになった分、かすかな吐息や衣擦れの音までも聞こえる。
左近は思う存分綾女を味わっていた。

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コメント

    • みや
    • 2013年 8月 21日 1:21am

    お久しぶりの左近&綾女に会えて嬉しいです♪
    左近さん、相変わらず綾女ちゃんにベタぼれですね~♪
    そんな左近さんも、綾女ちゃんもとても可愛いです♪
    また楽しみにしています♪

      • 紅梅
      • 2013年 8月 22日 2:35pm

      みや様

      お久しぶりです。見ていただけて嬉しいです。
      今年の猛暑で連日クーラーを長時間稼動しているので、壊れたという仮定で書いてみました。
      我が家のクーラーは大丈夫かしら。
      またいらしてくださいね♪

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