「炎情」は、妖刀伝二次小説サイトです。 綾女と左近の、本編でのあの別れに納得できなくて、色々な妄想を膨らませ、ちりばめています。
しんと冷え込む夜。私はあまりの静けさに身を起こした。障子がほの明るい。布団の温もりを逃さないようにしっかり布団をかけてから、そっと障子を開ける。「あ」雪…
ぴちゃ・・ん・・山の奥深く、猟師もそう入らないような場所の淵で、白い体が浮かび上がった。流れるような黒髪が背中にまとわりついている。誰もその姿を見るものは…
安土は雪がよく降る。西の湖からの風も身体を凍えさせる。朝はそれほどでもなかったが、昼過ぎから風が出てきて、あちこちに吹き溜まりを作りはじめた。「寒・・・」…
いつもより体が重い。それでも綾女はたくさん買い物をして帰ってきた。「ただいま・・・」荷物を置くと、むしょうに布団が恋しくなった。「綾女、疲れた顔をしている…
秋。都内某所の日本庭園。俺は正門前で彼女と待ち合わせをしていた。場所柄か、着物姿のご婦人方が団体でやってくる。「お待たせ」現れた女性は待ちに待った彼女。…
「さっび〜〜〜」俺は布団の中でひとつくしゃみをした。まだ外は暗い。今日は終業式。そしてクリスマスイブ。そしてそして・・・へへっ。長々と校長の話だか訓…
あと少しでその年も暮れようとしていた。久しぶりに静かな夜。綾女は忍び装束を解き、普段着になっていた。ふと外を見ると静かに雪が降り始めていた。「雪か・・」部…
左近の島で過ごしている左近をもとに、お話を作ってみました。本当に久しぶりの続き物で、千鳥足の牛歩になった気分です。でも楽しく書けましたよ。首の痛みは、だいぶ…
愛する綾女の顔を見た。ああ、俺はこんなにも綾女を愛している。薄れゆく意識の中で想いだけが溢れた。まん丸な月が綾女の背後にあったことをはっきりと覚えて…
俺が住んでいる島は、盆栽のような大きさだ。そこで昼寝をしたり綾女をからかったりして過ごしている。だが1日もたたないうちに、俺は飽きた。餌箱から餌を出して食べ…
「あれ?この桜だけ花が散っているね」「他の桜はまだなのに」花見に来た観光客が、口々にそう言いながら、桜の下を通り過ぎていく。仕事をしながら左近は、夕べの綾…
翌日。「こんにちは。お願いします」「あらいらっしゃい。左近さんも?」「ええまぁ、あはははははは」一瞬曇った表情をした桔梗だが、営業スマイルにささ…
葉隠れの里まで、普段ならあと1日というところまで進んでいた。「頭・・痛い・・」ガンガンする頭と気持ち悪さで綾女はしばし休んでいる。花冷えで1週間ほど冬に戻…
翌晩。龍馬は蘭丸とともに冥府魔道に落ち、妖刀のひとつが消えた。左近は疲れきっていた。大きな外傷はないものの、妖刀の力を出しすぎたのか、体がきしみ、痛む。「…
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