「炎情」は、妖刀伝二次小説サイトです。 綾女と左近の、本編でのあの別れに納得できなくて、色々な妄想を膨らませ、ちりばめています。
翌朝。俺は島の上で子狐に戻っていた。綾女の姿はすでになく、俺は目をこすりながら伸びをした。「そういえば、夕べ・・へへっ」思い出すと口元がほころんでしまう。…
その晩になって、綾女はやっと戻ってきた。俺は眠い目をこすりながら綾女に飛び乗った。「綾女、お帰り。ご苦労だったな」「なんだ、左近。寝ていたんじゃなかったの…
「俺が綾女と過ごす時間が多ければ多いほど、早く戻れるんだ。だから一緒に寝るぞ」俺は腰に手を当て、綾女に宣言した。綾女は俺を手に乗せ、頬ずりをした。「これ…
今日で1週間になる。俺はまだ子狐の姿のままだ。「陣平。経験値ってどうすればわかるんだ?」俺は陣平に聞いてみた。「島の看板の裏に書いてありません?」「そう…
俺が子狐になってから10日目の朝。丸くなっていた俺の体に痛みが走った。急に体が硬くなったようで、俺は少し体を伸ばした。「ん?」手足が長く伸びる。そして寒い…
「よ、左近」「んだよ」少し拗ねた顔で左近が振り向くと、そこに進之助がいた。「カバンに入んないんだよ、食べるか?」「・・・いるかよ」「2つ、2…
先週あたりから不調だった。誤魔化し誤魔化しできたが、とうとう今日、悪寒が来た。いつものとおり、背中も痛む。「無理をするからだ」左近に言われながら…
川面の照り返しが強いあの日、まだ少女だった私が左近に対して思ったこと。キザで嫌味な奴。決して好印象ではなかった。ただ、技量が私よりも優れていることに不快感…
川面の照り返しが強いあの日、俺ははじめて少女に出会った。ひと目で少女だとわかったが、その年にしては重すぎるものを背負い、必死に耐えていた。決して好印象ではな…
さよならだけ言えないから君の影の中に今涙が落ちていく冷たくなる指、髪、声ふたり暮らしてきた香りさえが消えてゆく彼女が出て行った。「あなたが何を考えて…
「あれ?この桜だけ花が散っているね」「他の桜はまだなのに」花見に来た観光客が、口々にそう言いながら、桜の下を通り過ぎていく。仕事をしながら左近は、夕べの綾…
翌日。「こんにちは。お願いします」「あらいらっしゃい。左近さんも?」「ええまぁ、あはははははは」一瞬曇った表情をした桔梗だが、営業スマイルにささ…
葉隠れの里まで、普段ならあと1日というところまで進んでいた。「頭・・痛い・・」ガンガンする頭と気持ち悪さで綾女はしばし休んでいる。花冷えで1週間ほど冬に戻…
翌晩。龍馬は蘭丸とともに冥府魔道に落ち、妖刀のひとつが消えた。左近は疲れきっていた。大きな外傷はないものの、妖刀の力を出しすぎたのか、体がきしみ、痛む。「…
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