「炎情」は、妖刀伝二次小説サイトです。 綾女と左近の、本編でのあの別れに納得できなくて、色々な妄想を膨らませ、ちりばめています。

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さだめ

欠けた月が、元の姿に戻りつつあるそのとき、その人はそばにいた。ひざまづき、俺を見下ろしている。「左近」ああ、お前の頬に触れたい。だがもう手が、体が動かない…

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山頂で

「結婚しよう」数百年ぶりに再会できたと思ったら、いきなり左近はそう言った。「は?」広い胸に抱きしめられる。綾女はなされるがままになっていた。その意味をど…

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手袋

「寒い」冷え込みが強くなったある朝、綾女は外に出て呟いた。これで天気がよければ少しは暖かくなるのだが、よりによって雨が降り出しそうな曇り。「あったかいな」…

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子狐左近からのメッセージ

よう。元気にしているか。俺は本サイトでひっそり綾女に飼われていた、左近だ。1年半くらい俺の姿を見てきた綾女(飼い主だぜ)が不在の時、思わぬ奴が冥府魔道を掘…

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雪の日

狭い管理事務所の中で、左近は大きく伸びをした。これでもかというくらいに雪がどんどん降り積もっている安土山。今日は一人も客が来ない。こんな天気では当然だろう。…

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ダイエット

ピッまた体重計の音が聞こえる。数日前から綾女が頻繁に乗り降りしているからだ。食事も野菜が多くなった。「こんなじゃ腹が減るだろ。肉食え」俺が勧めても、綾女…

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あいさつ

ヒグラシが鳴く。その声は里にいた頃の懐かしさをつれてくる。暑い日ざしもようやく傾き、辺り一面が橙色に染まる。その色を受け、綾女は歩いている。そしてその傍ら…

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不安

春の陽射しが差し込む喫茶店。綾女はすでに何回目かのため息をついた。「どうしたのよ、朝から元気ないわね。今日はお休みでしょ?」佳代が綾女専用のカップにコーヒ…

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桜色

桜の満開の便りがあちこちから届く。世間は花見で色めき立っているが・・・。綾女、家出中。それを知った蘭丸や喜平次が左近のもとへ押し寄せてきた。「何だよ、お…

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春雨

つい数日前まで、安土の桜は咲き誇っていた。その喧騒さに紛れてはいたが、いざその季節が終わりを迎えると瞬く間に静けさを取り戻す。毎年、同じ景色。けれどその季…

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花びら

「あれ?この桜だけ花が散っているね」「他の桜はまだなのに」花見に来た観光客が、口々にそう言いながら、桜の下を通り過ぎていく。仕事をしながら左近は、夕べの綾…

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織姫3

翌日。「こんにちは。お願いします」「あらいらっしゃい。左近さんも?」「ええまぁ、あはははははは」一瞬曇った表情をした桔梗だが、営業スマイルにささ…

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春到来

葉隠れの里まで、普段ならあと1日というところまで進んでいた。「頭・・痛い・・」ガンガンする頭と気持ち悪さで綾女はしばし休んでいる。花冷えで1週間ほど冬に戻…

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戦いの中で2

翌晩。龍馬は蘭丸とともに冥府魔道に落ち、妖刀のひとつが消えた。左近は疲れきっていた。大きな外傷はないものの、妖刀の力を出しすぎたのか、体がきしみ、痛む。「…

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