「炎情」は、妖刀伝二次小説サイトです。 綾女と左近の、本編でのあの別れに納得できなくて、色々な妄想を膨らませ、ちりばめています。
開け放たれた部屋。ひとりの少女が眠っている。蚊遣りの煙が静かに立ち上り、時々思い出したように動く団扇からの風で、揺れる。吊られた蚊帳の中に布団を敷き、綾女…
蛍を眺めていた綾女。里を思い出して涙する。本当はあの時、綾女のそばにいて慰めたかったのは、この俺なのに。あれから数年がたち、ふたりで蛍を見ることができた。…
夏の昼。何も遮る物のない、広い草原を左近と綾女が歩いている。眩しいほどに明るかった景色が、少し薄暗くなる。風も出てきた。「何だ?」綾女が立ち止まり、視線…
やかましいほどの蝉の鳴き声の中に、夕方を思わせるヒグラシの声も混じる。縁側で外を眺めている左近は、一向に暑さを感じさせないほど、涼しげな顔をしている。「・・…
うだるような夏の夕方、どこからか賑わいが聞こえてくる。私は彼と、縁日に行く約束をしていた。同級生の佳代や桔梗にも誘われたが、それは口先だけのこと。それぞれ彼…
大きな麦藁帽子をかぶった綾女が左近を振り返る。「早くー、こっちよー」大きく手を振る姿は愛らしいが、そのまわりはよくない。安土の花見をしたメンバーで、今度は…
涼しげな湖のほとりのコンドミニアム。「わぁ、素敵ね!」女性ふたりは嬉々としている。男性ふたりは重い荷物を持たされ、汗だくだ。8月も終わりに近づき、泊まりが…
明日からは新学期。綾女はひそかに楽しみにしている。学校に行けば、自然と左近に会えるからだ。いちおう付き合っていることになっているが、あまり会うことがなく、…
※ペアリングが違うかも・・・違うかな?「さすがだな・・」白い体が揺らされ、髪を乱して綾女は悶えていた。「このような美女がくの一とはな。しとめたかいがあった…
やっととれた久しぶりのお休み。綾女はゆっくりとした朝を迎えていた。「んふふ・・」布団の温もりが嬉しい季節。綾女は幸せそうに微笑む。「かわいいな」聞き覚…
「あれ?この桜だけ花が散っているね」「他の桜はまだなのに」花見に来た観光客が、口々にそう言いながら、桜の下を通り過ぎていく。仕事をしながら左近は、夕べの綾…
翌日。「こんにちは。お願いします」「あらいらっしゃい。左近さんも?」「ええまぁ、あはははははは」一瞬曇った表情をした桔梗だが、営業スマイルにささ…
葉隠れの里まで、普段ならあと1日というところまで進んでいた。「頭・・痛い・・」ガンガンする頭と気持ち悪さで綾女はしばし休んでいる。花冷えで1週間ほど冬に戻…
翌晩。龍馬は蘭丸とともに冥府魔道に落ち、妖刀のひとつが消えた。左近は疲れきっていた。大きな外傷はないものの、妖刀の力を出しすぎたのか、体がきしみ、痛む。「…
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