「炎情」は、妖刀伝二次小説サイトです。 綾女と左近の、本編でのあの別れに納得できなくて、色々な妄想を膨らませ、ちりばめています。
6月1日。女子の夏服が目にまぶしい。半袖のブラウスにリボン。薄手になったプリーツのミニスカート。そんな姿が似合うのは、やっぱりあいつしかいないだろう。ほ…
すっかり梅雨空になった安土。和装の喪服を着た女性が一つずつ石段を登っていく。雨ということもあり、傘をさし、足元が滑りやすいが、女性はしっかりとした足取りで登…
また夢を見た。寒い暗いところで、不意に唇を奪われる。突然の出来事で思わず叩いてしまったけれど、その唇の感触は今でもリアルに思い出すことができる。少し乾いて…
暑かった空気も次第に冷え、澄んでくる頃。障子を開け放つと、月の光が部屋の奥まで入ってきた。「明かりはいらないな」左近は奥の気配に向かって声を投げかけた。…
目の前で綾之介が倒れた。たまたま近くにあった発破の爆風に飛ばされたのだ。本当にこいつは影忍か?左近はため息をついて綾之介を抱え上げた。「!」違和感に気…
夜中に目が覚める。左近は体を起こして消えた気配を探した。昨夜から降り続いた雪は、ある程度積もったらしい。障子に映る雪明かりが明るかった。布団の温もりがたち…
伊賀の里にて。左近はある人物から相談を受けていた。「わしは、恋をしてしまった」大男の龍馬が顔を赤らめて告白する。左近はあまりの展開に表情を作れず、無表情で…
「降ってきちゃった」朝から曇天だったが、とうとうこらえきれず雨粒が落ちてきていた。京都でのお茶会にお呼ばれした帰り。綾女は髪を結いあげ、着物を着ていた。着…
ようやく秋風が吹く季節となった。里の外れの小さな家で、綾女は空を見上げる。その横顔はあの頃と変わらず美しい。身のこなしが少しだけゆったりとしてきたが、まだ…
黒髪と茶色の髪が混ざり合う。甘い吐息と、熱気がこもる。左近は綾女に激しく求愛していた。「いやっ」必死に抗う綾女だが、すでに左近によって服は脱がされている…
「あれ?この桜だけ花が散っているね」「他の桜はまだなのに」花見に来た観光客が、口々にそう言いながら、桜の下を通り過ぎていく。仕事をしながら左近は、夕べの綾…
翌日。「こんにちは。お願いします」「あらいらっしゃい。左近さんも?」「ええまぁ、あはははははは」一瞬曇った表情をした桔梗だが、営業スマイルにささ…
葉隠れの里まで、普段ならあと1日というところまで進んでいた。「頭・・痛い・・」ガンガンする頭と気持ち悪さで綾女はしばし休んでいる。花冷えで1週間ほど冬に戻…
翌晩。龍馬は蘭丸とともに冥府魔道に落ち、妖刀のひとつが消えた。左近は疲れきっていた。大きな外傷はないものの、妖刀の力を出しすぎたのか、体がきしみ、痛む。「…
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