「炎情」は、妖刀伝二次小説サイトです。 綾女と左近の、本編でのあの別れに納得できなくて、色々な妄想を膨らませ、ちりばめています。
それからどれくらいの時が流れたのか。妖刀の光で日本全国に散った妖魔は壊滅した。いまや妖刀の存在そのものがもう必要のない世の中に移り変わろうとしていた。…
桜が咲く安土山は静かに佇んでいた。「この石垣、変わらないわね。あら、百々橋口からは立ち入り禁止よ。もう」「おい綾女、だからといって柵を乗り越えるんじゃな…
「いい天気だなぁ」窓からは安土山が見える。少し前まで花見の客でにぎわっていたが、今は静かなものだ。「先生、早く書いてください」最愛の女性が怒った顔を…
他の編集を終えてやっと綾女が戻ったのは、もう夜中だった。「ただいまぁ」左近の部屋から明かりが消えていた。寝室を覗くと、広いベッドに左近がひとり、寂しそう…
綾女の運転で、綾女の会社に向かう。「森編集長、原稿が上がりました」「おう、綾女。早いな。ちょうどいいところに来てくれてよかったよ。この企画、今日中に書き…
明け方。やっと綾女は左近から解放された。久しぶりだったせいか、愛されることがこんなに気持ちのいいものだと知った。身体の隅々まで愛された綾女は艶やかで、いっそ…
帰りに買い物をし、綾女は帰宅した。「ただいまー」「お、早いな。どうしたんだ」「いつも遅いから、たまにはこういうのもいいでしょ」左近は綾女をきゅっ…
くつろいだ雰囲気の中、綾女はひとりでゆったりと音楽を聴いていた。左近は夕食後すぐに自分の部屋にこもり、仕事をしている。「私がいるときは仕事をしないのに、珍し…
梅雨が明けると夏の陽射しが眩しくなる。安土も例外なく暑く、綾女は髪をうっとうしく思っていた。左近の好みで腰近くまで伸ばしていたが、今年は猛暑。思い切って…
翌日、綾女は第2部を入稿した。「左近は締め切りをきっちり守るんだな」蘭丸が感心したように言った。「今度は来月末だな。それまで書けるのか?」「大丈…
ふたりはおずおずと動き始めた。「まずは・・着替えなきゃ」「ああ・・」左近の姿になってしまった綾女は、いつものように自分のタンスを開ける。「おい」…
大晦日。綾女は台所で年越しそばを作っていた。お風呂場そうじを終えた左近が台所に入って熱燗をつけはじめた。「そうじ、ありがとう。もうおそばできるわよ」…
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