「炎情」は、妖刀伝二次小説サイトです。 綾女と左近の、本編でのあの別れに納得できなくて、色々な妄想を膨らませ、ちりばめています。
「綾女…」「来い、綾女」同時に呼ばれた綾女はふらふらと蘭丸に寄った。綾女を袖の中に隠し、蘭丸は左近を振り返らず姿を消す。「綾女…」綾女が最後に落として…
~その後・・・?~ (さらに…)…
その1、葉隠れの里「どうだ、一緒に汗を流しながら話さないか」龍馬が風呂に誘っている。もちろん、龍馬は綾女が女性であることを知らない。「わ、私は、風に吹か…
女でなければと、よく言われたものだ。香澄の里には、姫がふたりいた。ひとつの魂をふたつに分かち合った双子の姫。同じ姿で、同じ声で、同じようにくるくるとよく動…
綾女が嫁ぐことになってからしばらくして、皐月は第一分家に嫁いでいった。「以前から申し入れはあったのだ。家柄も申し分ないし、何よりも好いた者同士が一緒になれるこ…
明日には日向の里に入る。何事もなくここまで進んでこられたが、綾女はずっと気配を感じていた。焚き火がパチンと音を立ててはじける。「そこのご仁。この身に用か」…
昼頃になり、日向の里に入った。出迎えを受け、綾女はしつらえられた部屋に入った。花嫁道具とはいっても、部屋や屋敷の立派さに比べるといささか地味に見えた。それ…
夜。綾女は左近と向き合って座っていた。脇には、ひと組の寝具。そしてふたつの枕。「皐月殿ではないな」綾女ははっとして左近を見上げた。そうだ、今まで姫さま…
綾女はあたたかいものに包まれて目を開けた。目の前には少しはだけた男の胸。そして枕だと思っていたのは男の腕。「ひ…!」綾女は飛び起きた。「眠れたか」目を…
里長の娘であるため、幼い頃から忍びの術は鍛錬してきた。だが、人には得手不得手というものがある。綾女は調略や身体能力に秀でていた。まさしく、父に男であればと言…
綾女は翌朝、ゆっくりと目を覚ました。体中がだるい。のぼせと、体力の消耗が原因だった。家の中には左近の気配はなかった。もちろん、気配を消すのが綾女よりも上手…
左近の体力が落ち着くまで、数日ふたりは空き家に滞在した。妖刀が結界になり、誰も何物も近づいてこない。ふたりが静かに癒える空間だった。眠っている綾女を左近…
欠けた月が満月に戻る。地に横たわる左近は、もうこの世の人ではない。涙を拭いて、綾女は左近に唇を重ねた。まだ少し温かい。その温もりを失いたくなくて、綾女は…
山あいの香澄の里に、遅い春が訪れた。桜が満開になり、早く咲いた木からは早くも花びらが舞いはじめている。その若木の下に少女が立ち、花びらを見つめている。「誰?…
ずっと引っかかっていることがある。左近は安土以来、思い出したかのように「夫婦」と言うが、綾女に向かってはっきりと言ってはいない。だから綾女もどう返したら…
左近が目覚めると、日はずいぶん高く上がっているようだった。「今のところ、あやかしの気配はないが・・・」「今のうちに少し動いておくか」2人はさらに山中…
あたり一面が焦げ臭い。辛くも死を免れた綾女と左近。体に傷はあるが、深いものはない。「行こうか」「ああ」香澄、日向、葉隠、どこの里ももう存在しない…
共寝をした翌朝。愛おしさでいっぱいな左近は、ゆったりと深く綾女を愛した。綾女も心のたがを解き放ち、左近に甘えていた。ふたりとも満たされた気持ちで抱き合って眠…
左近は極秘で綾女と医師の診断を受けた。「何の心配もありません。おふたりとも健康でいつ子ができてもおかしくありませんよ」「だがこうして・・」左近の言葉をさえ…
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