「炎情」は、妖刀伝二次小説サイトです。 綾女と左近の、本編でのあの別れに納得できなくて、色々な妄想を膨らませ、ちりばめています。
あの夏に出会ってから、どれくらいの時が流れたのだろうか。すっかり冷たくなった川の水をすくい、そのきらめきがすっかり穏やかなものに変わっているのを見て、左近は思…
左近は洞窟の中に一時身を寄せていた。あの時、この洞窟に半年もこもって一心に迷いを捨てようとした。それでも捨てられなかった迷い。少女を腕に抱きしめた時、左近は…
「綾女だろう?」左近の問いかけに、その少女は大きく目を見開いた。左近の喉もとに切っ先を当ててまま、間合いを計ろうとした。「左近だ。覚えていないか?」綾女を…
どれくらい気を失っていたのか。まだ重い頭を抱えながら、綾女は目を開けた。目の前には着ていたはずの衣服が広げられ、乾かされている。「え?」綾女は自分の体を見…
綾女が次に目覚めると、体も頭もすっかり楽になっていた。あの薬湯のまずさが効を奏したらしい。焚き火の向こうで背中を向けて寝ている左近。その近くに綾女の衣服があ…
ここは伊賀の里。左近様たちが来てから、半年たっている。初めてふたりが姿を現した時、桜の中に美男子がふたり・・・。そう思った。綾之介様は間もなく女性だとわかっ…
青い光が放たれ、その光の中に妖魔が消えていく。妖魔だけではなく、戦のたびに幾多もの人の命が、光の中に飲み込まれていった。「綾之介、殺しすぎだ」同志のひとり…
「では、どうすればいいのだ」硬い声で綾女は言った。小さく息を吐くと、左近に向き直った。「私は、好きでこんなことをしているのではない。誰が好き好んで命を奪うの…
安土城内。エスプレッソカップで濃い液体を飲む男、信長。「まずっ」その言葉に蘭丸以外の者は額を擦りつけんばかりに平伏した。「これはなんだ。けったいなまずい…
もとの話はこちらです。「久しぶりー」「元気だった?」そんな会話が飛び交う顔合わせ。そう、ここは「妖刀伝劇場版」の収録現場。炎情の章が完結し、もう…
綾女は翌朝、ゆっくりと目を覚ました。体中がだるい。のぼせと、体力の消耗が原因だった。家の中には左近の気配はなかった。もちろん、気配を消すのが綾女よりも上手…
左近の体力が落ち着くまで、数日ふたりは空き家に滞在した。妖刀が結界になり、誰も何物も近づいてこない。ふたりが静かに癒える空間だった。眠っている綾女を左近…
欠けた月が満月に戻る。地に横たわる左近は、もうこの世の人ではない。涙を拭いて、綾女は左近に唇を重ねた。まだ少し温かい。その温もりを失いたくなくて、綾女は…
山あいの香澄の里に、遅い春が訪れた。桜が満開になり、早く咲いた木からは早くも花びらが舞いはじめている。その若木の下に少女が立ち、花びらを見つめている。「誰?…
ずっと引っかかっていることがある。左近は安土以来、思い出したかのように「夫婦」と言うが、綾女に向かってはっきりと言ってはいない。だから綾女もどう返したら…
左近が目覚めると、日はずいぶん高く上がっているようだった。「今のところ、あやかしの気配はないが・・・」「今のうちに少し動いておくか」2人はさらに山中…
あたり一面が焦げ臭い。辛くも死を免れた綾女と左近。体に傷はあるが、深いものはない。「行こうか」「ああ」香澄、日向、葉隠、どこの里ももう存在しない…
~その後・・・?~ (さらに…)…
共寝をした翌朝。愛おしさでいっぱいな左近は、ゆったりと深く綾女を愛した。綾女も心のたがを解き放ち、左近に甘えていた。ふたりとも満たされた気持ちで抱き合って眠…
左近は極秘で綾女と医師の診断を受けた。「何の心配もありません。おふたりとも健康でいつ子ができてもおかしくありませんよ」「だがこうして・・」左近の言葉をさえ…
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