「炎情」は、妖刀伝二次小説サイトです。 綾女と左近の、本編でのあの別れに納得できなくて、色々な妄想を膨らませ、ちりばめています。
それから幾年経ったことだろう。3人だった影忍はいまや1人となり、ただ妖魔を追ってさすらいの旅を続けている。身を寄せる里もなく、野に眠る。・・寂しくはないのか…
「左近・・・」綾女の頬を涙が流れる。なんということだろう。今、この際になって綾女は左近への想いに目覚めた。私も・・左近を愛している。だがその左近はすでに…
これからどのように生きていこう・・。迷う間もなく妖魔が現れる。妖魔を青い光で斬りながら綾女は、命が尽きるまで妖魔を狩ることに決めた。いつの頃からか。…
「左近・・本当に左近なのか?」左近は優しげな顔で綾女を見ている。近寄ろうとする綾女を制した。『俺に近づいてはいけない』綾女は足を止めた。あと2、3歩…
上着だけを肩にかけ、綾女はゆっくりと左近に体を向けた。『綾女・・?』「私は左近と運命を共にしたい。だから抱いてほしい」恥ずかしそうに頬を染めながらも…
俺は進之助。間違っても「おら、しんのすけ」とのたわる幼稚園児ではない。綾女の兄、といえばわかるだろうか。妖刀を綾女に託し、俺は一人で巨大な化け物に立ち向か…
俺は陣平。伊賀の下忍。左近様 大好き お慕い中。左近様の命令はたいてい従っている。たいていね。必ず従うんじゃないの?と愚問を投げかけるア・ナ・タ。俺だって…
夜の縁側。ひとり綾之介様が座っている。しきりに首や肩を回し、すっきりしない顔だ。「綾之介様?いかがされました?」「あ、ああ。背中や肩が張ってな」夜着姿…
山々の紅葉が麓に降りはじめていた。朝晩はだいぶ冷え込み、吐く息が白い。「ふう・・っ」冷えた指先に吐く息をかけ、少しでも暖をとろうとする。「今朝は冷えたな…
6月15日。影忍たちが安土城に殴り込みをかける日。「喜平次は二王門で待機」蘭丸にそう言われ、まずまずのポジションに満足した。あとは影忍が来るのを待つのみ…
綾女は翌朝、ゆっくりと目を覚ました。体中がだるい。のぼせと、体力の消耗が原因だった。家の中には左近の気配はなかった。もちろん、気配を消すのが綾女よりも上手…
左近の体力が落ち着くまで、数日ふたりは空き家に滞在した。妖刀が結界になり、誰も何物も近づいてこない。ふたりが静かに癒える空間だった。眠っている綾女を左近…
欠けた月が満月に戻る。地に横たわる左近は、もうこの世の人ではない。涙を拭いて、綾女は左近に唇を重ねた。まだ少し温かい。その温もりを失いたくなくて、綾女は…
山あいの香澄の里に、遅い春が訪れた。桜が満開になり、早く咲いた木からは早くも花びらが舞いはじめている。その若木の下に少女が立ち、花びらを見つめている。「誰?…
ずっと引っかかっていることがある。左近は安土以来、思い出したかのように「夫婦」と言うが、綾女に向かってはっきりと言ってはいない。だから綾女もどう返したら…
左近が目覚めると、日はずいぶん高く上がっているようだった。「今のところ、あやかしの気配はないが・・・」「今のうちに少し動いておくか」2人はさらに山中…
あたり一面が焦げ臭い。辛くも死を免れた綾女と左近。体に傷はあるが、深いものはない。「行こうか」「ああ」香澄、日向、葉隠、どこの里ももう存在しない…
~その後・・・?~ (さらに…)…
共寝をした翌朝。愛おしさでいっぱいな左近は、ゆったりと深く綾女を愛した。綾女も心のたがを解き放ち、左近に甘えていた。ふたりとも満たされた気持ちで抱き合って眠…
左近は極秘で綾女と医師の診断を受けた。「何の心配もありません。おふたりとも健康でいつ子ができてもおかしくありませんよ」「だがこうして・・」左近の言葉をさえ…
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