虫の声が途切れると、間で綾女の甘い声が聞こえる。
俺は綾女を愛していた。
「左近、夕べもしたのに」
初めはそう抗っていたが、俺の口づけを受けて、次第に体が熱くなってきたようだった。髪も夜着も乱れ、綾女はその美しい肢体を俺の前に晒している。
いくら抱いても足りない。
俺は綾女の真珠と、泉から溢れる滴をきれいに舐めとっていた。甘くて極上の味。舌を襞に入れ、ちろちろと動かす。
「あ、あん」
綾女の腰がビクンと動く。綾女を脱がしたが、俺はまだ帯すらほどいていなかった。俺自身が開放しろと下着の中で暴れていた。
「綾女、脱がしてくれ」
腰がとろけている綾女は、けだるそうに体を起こし、細い指で俺の帯をほどいた。夜着がはだけ、厚い胸板が現れると、綾女は頬をすり寄せた。
「左近・・んん・・」
胸板に紅い華を咲かせる綾女。それだけで、俺は先端に汁がにじむのを覚えた。綾女の手が俺の夜着を落とす。あとは俺の下着だけだが、すでにそこは大きく膨れ上がっていた。布地には先走った汁が染みを作っている。
「左近、ここ苦しそう」
「ほどいてくれ・・」
綾女は恥ずかしそうにそれを見ないようにほどいていった。指が触れるたび、せりあがってくるものを感じた。そして綾女の手が俺自身を解放したとき、不覚にも爆ぜてしまった。
「あ」
綾女がすばやく口に含む。俺の精は綾女の口の中を満たしていった。
ちゅ・・
綾女が吸い取り、口の中のものを少しずつ飲んでいく。目には涙をいっぱい溜めている。
「綾女、無理するな」
綾女は首を振り、すべて飲み下した。
「驚いてしまって・・つい」
つい昨日、女になったばかりだというのに・・・。
俺は綾女の唇を舌を吸い、口の中を味わった。かすかに残る苦味。それは俺の精。自分で味わうのも変な話だが、それを綾女は全部飲んでくれた。
「俺が好きか?」
手でゆっくりと愛撫を施しながら聞いてみる。
「好き・・」
ああ、綾女・・・。俺を本気で恋させたのはお前だけだ・・・。
明日をも知れぬ命なら、今できる最大の愛を育みたい。
俺は綾女を貫いた。綾女の眉間にしわがよるが、すぐに甘い声を上げ始めた。
1回爆ぜた俺は、まだまだ綾女を楽しんでいた。入り口近くを何回かこすりあげると、綾女は達した。
「いやぁぁぁっ」
綾女から白濁した飛沫が噴出す。綾女の中が俺を締め付ける。その中を無理に動き出すと、ゆっくり弛緩し、綾女はまた甘い声を上げ始めた。
「左近、だめ、腰が溶けそう・・」
達したばかりの綾女は感じやすく、俺に訴えた。
俺の指が固く尖った乳首を丹念につまみ上げると綾女は悶えた。どうやらここは最大の弱点らしい。両手で乳房をゆっくりもみほぐす。俺が律動を始めると、乳房は重そうにたゆんたゆんと揺れた。
このぶんだとすぐに服の胸元がきつくなるだろうな。
いくつも綾女の肌に華を散らし、俺は後ろから挿し込んだ。綾女はもう何度も達しており、褥は二人の体液で汚れていた。
「やっ、こんな、激しい・・」
俺は綾女の奥深くまで突き入れ、激しく抽送を繰り返した。2度目の精が立ち上ってくる。
「綾女、出すぞ」
「あ・・」
綾女の背がしなる。もう綾女も耐えられないようだった。
「く!」
綾女の中に俺の体液が送り込まれる。すぐにいっぱいになるがまだ止まらず、結合部から零れ落ちてしまう。綾女は声もなく深く達し、ビクビクと中が痙攣していた。やっと綾女を開放し、俺は抱きしめた。
「ふぅん・・」
綾女が夢見がちな声で甘える。
抱くたびに、いや、会うたびに俺は綾女を愛していることを自覚する。
伊賀の里11へ行く
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