「もう、夫婦なんだよな」
「実感はまだないけど」
「もう、俺だけの綾女だ」
言いながら左近がそっとキスを落とす。
「左近、お願いが」
「ん?」
「あの、痕、残さないでね。明日水着を着るから」
上目づかいで頼みごとをする綾女は本当に可愛い。何ヶ所でも愛の証を刻み付けたいのだが、目立たない場所一ヶ所だけという条件で妥協しあった。
もう何度も肌を重ねているのに、その都度綾女は違う女の顔をする。今日は初々しいぎこちなさがあった。
「いつものことだろ?」
「やっぱり、夫婦っていうだけでちょっと緊張しちゃうかな」
「実は俺も」
「左近が?」
くすくすと笑いあう。それでだいぶ緊張がほぐれた。
綾女の髪がシーツに広がる。
指輪だけひとつつけて、2人は抱き合う。
すでにキスだけで蕩けている綾女。甘い吐息が左近の耳をくすぐった。ここだけと2人で決めた場所、首筋に愛の証をつける。何ヶ所もつけたいがそこは舌を尖らせて強めに舐めた。
バスタオルの下で固くなりくっきりと影を落としている乳房の先を、左近はバスタオルの上から強く吸った。唇ではさみ、歯を立てて甘噛みする。
「あ・・お願い、じかに・・」
少しずつ綾女の体が震えてきている。肌がほんのり染まってきている。
「いきたいんだな」
左近が歯でバスタオルを摘み上げ、左右に開くと真っ白な肌が現れた。
「あっ」
ひくっと綾女の体が揺れる。バスタオルが乳房の先に触れ、軽くいったらしい。
じかに舐めあげると綾女の声がどんどん甘くなる。
「本当に感じやすい・・・可愛いよ」
両手で先を軽くつまむと、綾女はビクンビクンと体を震わせた。いつもなら声を出すのだが、気にして出していない。自分の手を口に当てて、声が漏れないようにしている。
「大丈夫だ、外には聞こえない。声を思い切り出せ」
「で、でも・・・」
息を切らせながら綾女が左近を見る。実際、外の音は一切聞こえてこない。綾女はうなずいて手を口元から外した。はだけたバスタオルで形だけ隠しているそこは、すでに内腿にも光るものがあった。
「綾女の声がいいんだ。俺を興奮させる・・・」
言いながらキスをする。舌がどんどん綾女の体を舐め上げていく。途切れることなく続く綾女の声。時々ビクンと体が震えている。泉から流れ落ちるものを左近は指ですくった。
「甘い・・綾女はいつも甘くておいしい・・」
直接口をつけ、一滴もこぼさないように啜って舐めまわす。真珠も舌でつつくのを忘れない。
「あん、だめぇ!」
腰をがくがくと震わせて綾女は一瞬気を失う。
「綾女」
左近の声にとろんとした目を向ける。すでに女の顔。色っぽくて左近は己が見る見るうちに張り詰めていくのを感じた。
「左近・・・」
綾女が両腕を伸ばす。仰向けだったのをゆっくり体を起こし、向かい合わせになる。
「さ、自分でやってごらん」
綾女がゆっくりと足を開くと、しずくがこぼれた。屹立したものを自分の中に納めていく。
「あ・・つ」
大きさの問題で途中で綾女が止まってしまうが、左近が優しく愛撫するとすべて納めることができた。
「は・・あ・・・いっぱいよ」
しばらく慣らすように止まっていたが、次第に前後に腰を動かしはじめる。
「たまらん・・」
左近が我慢できずに下から突き上げる。左近の厚い胸板と綾女の乳房がこすれあう。2人とも背中に手を回して密着している。
「左近、私、幸せ」
「俺もだ」
お互いに顔を見合わせ深いキスをする。唾液が唇からこぼれるがお構いなしにむさぼりあった。
程なく、綾女が震えはじめる。
「いきそ・・・」
「気持ちいいか」
「うん、気持ち・・いい・・・あ、ああ!」
キュウウッと綾女の中が締まる。痛いほど左近を締め付ける。
「俺も、いく!く!」
「あああ!」
左近から放たれたものは綾女の中に飲み込まれていく。嬉しそうに綾女の中は飲み干していった。
荒い息の中、綾女は左近にキスをした。
「好きよ、左近。え?」
キスと同時にまだ納まっている左近が主張しはじめたのだ。
「まだ、足りないっていっている・・・」
つながったまま綾女を押し倒す。そして後ろを向かせた。
いったん抜きかけていたものを再度押し込むと、綾女が声を上げた。同時に乳房が揺れる。
左近は覆いかぶさりながら両手で乳房の先だけ手のひらに触れた。揺れるたびにこすれる。
「左近、ダメ、それしたらだめ、また、私!んん!」
腰が揺れてまた左近を締め付ける。
「綾女はここが一番弱いんだな」
すっかり主張しきった乳房の先をいたぶる。キュンキュンと左近を締め付けて左近も気持ちがいい。加圧トレーニングのようだ。
綾女を仰向けにする。白い太ももを両手で持つと、綾女は恥ずかしそうに顔を手で隠した。
「いや、全部見えちゃう」
「何を今更・・・ふふ、そこが綾女らしい。可愛いぜ」
すっかりほぐれて柔らかくなった綾女が左近を包み込んでいく。そのあまりの心地よさに左近は暴発しそうになる。
「やばいやばい、綾女は本当にエッチな子だね。そんなに欲しいの?」
「そんなこと聞かれても、わかんないよ」
「でもここは正直だね。嬉しいって絡みついてくる」
「やだぁ・・」
目を閉じて左近は綾女を味わう。極上の締めつけ加減。何度体を重ねても変わらない。
汗が左近の額から落ちて綾女の体につく。綾女もオイルを塗ったように汗びっしょりだ。綾女が持つ女の香りは部屋いっぱいに満ち満ちている。
なんていい香りなんだろう・・・。左近は胸いっぱいに香りを吸い込んだ。
綾女の中はさらにほぐれて、ゆっくりと左近を受け入れる体制になってきた。
「奥・・気持ちいいの。当たるわ・・・」
熱い塊が切っ先にむけて流れていく。
「左近、もうダメ、私、いくわっ」
「俺も、出したい・・・出すぞ!」
「いいわ、あああ!」
声とともに綾女の中が激しく収縮し、左近は熱い体液を綾女の奥深くに流し込む。その迸りはつながっているところから溢れ、零れ落ちた。しばらくそのままで抱き合い、やがてそっと左近は体を離した。綾女は失神している。
いつもしていることだが、今日は格別だとぼんやり思う。ふと綾女が目を覚まし、視界の隅に左近を認めた。
「左近・・・好きよ・・ふふ、気を失うなんて久しぶり」
「激しかったか?」
「ううん、それだけ気持ちよかったの」
左近は綾女の横に体を横たえ、だきしめる。
「初めて、夫婦として初めて・・・気持ちよくて、幸せ・・・」
綾女はそのまま眠ってしまった。左近は苦笑して汚れてしまったものを片付け、綾女を抱きしめて眠った。
織姫10へ行く
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