「炎情」は、妖刀伝二次小説サイトです。 綾女と左近の、本編でのあの別れに納得できなくて、色々な妄想を膨らませ、ちりばめています。

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蜜15…の続き

ここは伊賀の里。
つい昨日、俺は綾女を自分のものにした。
こんなにしなやかで美しい獲物は他にはいない。俺は本能のままに綾女を貪り喰らった。
ずっと耐えてきたんだ。
そのかぐわしい吐息。
隠しきれないほど熟した体。
本人が気づいていないだけで、何人の男が綾女に夜這いをかけようとしたか、数知れない。
俺は、思いを遂げることができた。
思った通り、綾女の肌は男を狂わせる。この俺でさえ、魅入られて溺れてしまうほどだ。
綾女は、痛みに耐えて俺を受け入れてくれた。
流した一筋の涙。それでさえ愛おしくて、俺は何度も綾女を抱いてしまった。初めての夜だというのに。
明け方になってやっと俺は我に返った。
そこには花を散らせた綾女が言葉もなく横たわっていた。
泣いている。
「どうした・・?」
綾女は俺を一瞥して黙っていた。
「ひどい、ひどいと千回言いたい」
汗にまみれ、腰回りは俺の欲望で染められ、綾女は体を動かせずにいた。
「済まない・・俺の想いが強すぎて、つらい目にあわせてしまった」
心から詫びて、俺は綾女を抱きしめる。
細くて柔らかい体。綾女はおずおずと俺の背中に手をまわしてくれた。
「左近は、私でいいの?」
思いがけない問いに、俺は綾女を見つめる。
「なぜそんなことを聞く?」
「だって、今の私は左近に応えられないし、未熟だし、左近にはもっとふさわしい人がいると思うから」
あまりにあどけない答えに、俺は苦笑した。
「初めてだったんだから、そんなに考えるな。俺は、綾女とこうなれて嬉しい。少々激しかったが、これからは抑える」
俺は綾女の唇にそっと口づけをした。
そして今夜。
俺は綾女を抱いた。
昨日より幾分か体が丸くなったように思える。
俺は正面から綾女を抱きしめ、腰を突き動かしていた。
「あ・・ああ・・ん」
つい漏れ出る、綾女の甘い声。
それに気付き、口元を抑えるが、俺はその手を離した。
「もっと聞かせてくれ」
「や・・、はずかし・・っあん!」
とろけるような声。なんていい声で鳴くんだろう。さらしから解放された乳房は俺の胸にこすれている。細くくびれた腰を俺は両手で抱えている。綾女の白い肌はほのかに色づき、部屋中に甘い香りが漂う。
綾女の声、俺の息、そして響く水音。
「左近、左近」
耳元で綾女が喘ぐ。ああ、だめだ、そんな声で呼ばれたら…。
綾女の中で欲望がさらに膨れ上がる。
「綾女」
俺はかすれた声を出し、綾女を押し倒した。
もう、止まらない。
俺の腕の中で綾女が背を反らし、甘い叫びをあげて体を震わせる。俺は綾女の中に欲望をたっぷりと注ぎ込んだ。
綾女の腰がひくついている。うっとりと俺を見上げる瞳は、色っぽさこの上ない。
そして解放したのは明け方だった。
綾女は疲れ切って熟睡している。
俺はそんな綾女が愛おしくて、抱きしめてしばしの間まどろむのだった。

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