「綾女、こっち」
女湯に向かおうとする綾女を左近が呼び止めた。
「え、だって女湯こっちだよ」
「こっちでいいんだよ、予約しておいた」
綾女が左近のあとをついていくと、貸し切り風呂に着いた。
「え…貸し切り…二人きり?」
「入るぞ」
左近はさっさと中に入ってしまう。綾女は荷物を背負ったまましばらく呆然としていたが、荷物を下ろし、着替えを出した。
「お邪魔します…」
バスタオルで体をしっかりくるんで綾女が入ってきた。顔は真っ赤だ。左近の方を見ないようにして洗い場に行く。結いあげていた髪をほどき、シャンプーしはじめた。髪は背中の中ほどまでの長さ。洗い終わるとフェイスタオルで包んでまとめ上げる。そのさまが色っぽい。ちらっと左近を見る。
「あんまり見ないで」
バスタオルを外し、体を洗い始めた。頑丈にガードしていたためか、日焼けしていない真っ白な肌。背中から腰にかけて筋肉がついて引き締まっている。
湯につかっていた左近は、音をさせずに綾女の後ろに近づいた。
「背中、洗うよ」
「え、あり、がと…」
左近は背中だけ洗うと少し離れた。綾女は石鹸を洗い流し、バスタオルをまた身にしっかり巻きつけた。
「わぁ、いいお湯ね」
少しぬるめのお湯。左近は綾女を抱き寄せ、熱いキスをした。たちまち綾女がトロンとした瞳になる。バスタオルをしっかり巻き付けた胸元が強調されている。白のバスタオルは透けて、綾女の体の輪郭を細かくはっきり映し出している。
バスタオルの上から綾女の胸に触れた。左近の手に余る大きさの胸、頂点がしっかりと透けて形を作って見える。胸元の赤みは左近が印をつけたもの。左近はキスをしながら胸を大きく揉んだ。
綾女の息が荒い。左近の唇が胸の頂点をなぶりはじめると、綾女は頭を左右に振って快感に耐えた。髪に巻いていたタオルが洗い場に落ちる。
「あ・・うう・・・ん」
懸命に声をこらえている綾女は涙目だ。
「声、出せ」
「ダメ、よ、聞こえちゃう・・はうっ」
ビクンと身体を震わせる。外の観光客の声が遠くに聞こえる。通常の声ではない嬌声は聞こえてしまうだろう。
「じゃあ止めようか」
口に乳首を含んだまま左近が言うと、綾女はいやいやをした。顔が真っ赤だ。
「お湯から・・出して。のぼせそう・・」
身体に力が入らなくなった綾女を、バスタオルを敷いた洗い場に横たえる。細身だが女性らしい曲線が強調された美しい身体。今までの反応からして経験はなさそうだ。お湯から上がった左近を見て、綾女は息をのんだ。
「やだ、こわい・・」
「すぐじゃない、まだほぐれていない」
ほぐれるって何…?綾女が反芻していると、左近が真っ白な太ももを割広げて綾女の恥ずかしがるところを覗き込んだ。
「え、なに?あ!」
左近の指がゆっくり入り込む。チュクッと可愛い音がして難なく綾女のそこは指を飲み込んでいった。可愛い音はすぐにたっぷりの水音に変わり、綾女は腰に甘い痺れを感じてきた。左近の舌がふくれてきた愛豆を舐め転がし、あふれた蜜を吸い上げる。
「やだ、左近、そんなとこ汚いよ」
「汚くないよ、それよりも甘くておいしい。だいぶほぐれてきたよ」
左近がいったん体を離し、分身を持つ。左近の端正な顔には似つかわしくない、荒々しい色の物は脈打ち、綾女を欲しがっていた。
「綾女が欲しい。いれるぞ」
擦りつけて己の汁と綾女の蜜を混ぜ合わせ、たっぷり潤滑してからゆっくり潜っていく。
「あ、あ、痛…」
ミシミシと音がしそうなくらいギリギリのトンネルを押し込まれていく感覚。痛みもひきつった感じもある。
一気に貫きたい衝動を懸命に押し殺して、左近は動きを慎重にしていた。
「綾女、ゆっくり深呼吸して」
綾女は言われた通り息を大きく吸って吐いた。左近は綾女が息を吐いた瞬間に奥まで貫いた。
「ひうっ」
衝撃に綾女は声を上げた。先ほどの痛みはもうなくなっていたが、圧迫感が強い。左近は顔から垂れ落ちるほど汗をかいている。
「左近、大丈夫?」
「あ、ああ、大丈夫だ。綾女は、痛くないか」
「痛みはもう。あんっ」
本能的に中が左近をキュッと締め付ける。その感覚が綾女には分かった。左近には電撃を受けたような快感だった。力を抜けば放出してしまう。
「ふぅーっ、動くぞ」
呼吸を整え、左近はゆっくり律動を始めた。左近が動くたびに快感が生まれ、増幅される。綾女はタオルの端をやっとの思いで口に咥え、声を殺した。
「ダメ、声出ちゃう、聞こえちゃう」
快感で口呼吸になってしまう。綾女は手で口をふさぐのに精いっぱいだった。
「もう、もうダメ、ああっ」
綾女の中がきゅううっと締まり、綾女は絶頂に達した。左近は慌てて抜いて、ぎりぎりのところで放出した。綾女の体がビクンビクンと痙攣している。初めての証拠がうっすらとついていた。
左近は数回深呼吸をすると落ち着いた。綾女はふと意識をとり戻した。
「あ、ごめんなさい、私、んっ」
起き上がると腹部を押さえて、呼吸を整える。そして太腿に付いた多量の放出されたものを見る。左近が慌ててお湯をすくって洗い流した。
綾女の額がうっすらと汗ばんでいる。左近は優しく額にキスして汗を舐めとった。
「体は大丈夫か」
「うん」
左近は綾女を抱きしめた。綾女も左近の背中に腕を回して体を密着させる。
「あ…ヤバい」
「え?」
左近が恥ずかしそうに下を見た。すでに復活し、先ほどより猛々しくなっている。
「綾女の体が気持ちよくてつい…すまん」
「ううん」
恥ずかし気に顔を赤くして綾女が笑った。
「時間、まだ大丈夫だけど、もう1回いいか」
「うん」
向かい合った二人。左近は綾女の腰に手を添え、分身の切っ先を綾女の中に少し入れた。十分なほどにほぐれている綾女の中はトロトロで熱い。
「自分で」
左近に言って、綾女はゆっくり腰を落とし始めたが、すぐに入らなくなってしまった。左近は腰に手を添えて落とし込んでいく。
「入りやすい角度があるんだ」
「うん。角度ね」
綾女はもう一度抜き、再度入れようと試みた。その行為がそのまま快感につながる。腰の力が抜けそうで左近につかまろうと体を前に倒すと、ヌルヌルと入っていった。
「はあっ、わかった、わ、あん」
体の動きにつれて綾女の胸も左近の厚い胸にこすりつけられる。トロトロのキスも何度も繰り返す。
左近は我慢できなくなり、綾女を押し倒した。加減する余裕もなく、綾女の奥を何度も突き上げる。2回目とは思えない綾女の順応。
綾女にまたあの深い快感が体を支配してきた。きゅんと左近を締め付ける。
「左近」
もっと深くで快感を味わいたくて、無意識に綾女の白い足が左近の腰に絡みついた。
「ダメだ、綾女、足を離さないと」
快感に支配されている綾女には聞こえても理解できていない。中の締め付けが断続的になり、左近をしっかり捕まえている。左近は綾女の足を外したが締め付けからは逃れられず…。
「くううっっ!」
覚悟を決めて一突きし、すべてを注ぎ込んだ。
先ほどの感覚とは違い、熱い噴流が体内を満たすのを感じた綾女は驚いた。だが中は喜び、たっぷりの迸りを奥へ奥へと飲み込んでいく。
「ごめん」
「え?どうしたの?」
つながっていた場所の違和感を感じ、手に取った左近の証。
「これって…」
あとからあとから飲み込まれなかった欲望があふれ出てくる。
綾女は笑い、左近に抱きついた。
「いいよ、大好きな左近だもの。でももしものことがあったらよろしくね」
明るくくぎを刺す綾女に、左近は苦笑した。
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蓬莱洞の奇跡4…の続き
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