左脇腹を貫かれたはずの左近の体は、傷一つない。
恐ろしいほどまでの回復力だ。
綾女は隠してきた体を左近に見られている。
左近の吐息、指の動き、声、すべてが綾女の束縛を断ち切っていく。
そして今、綾女は左近に貫かれ、甘い声をあげていた。
本当は、いつかこうなることを心のどこかで願っていた。それが現実になり、綾女の心も体も喜びに満ち溢れている。
「綾女、俺とこうなって、後悔していないか?」
少しばかり急ぎすぎた感があったのか、左近は抱く前に綾女に聞いた。
「していない。あの言葉も、きっと私の本心だったと思う」
綾女は否定した。
初めて経験する、男女の営み。
怖さで震えていた体は、左近の優しい愛撫で少しずつほぐれていく。
耳元で、お互いの名を呼びあう。
熱い左近自身が入ってきた時も、痛みはあるがそれ以上に愛を感じていた。
左近が生きていた喜び。綾女はただそれだけで嬉しい。自然と体は喜んだ。
男装でいつも毅然としていた綾女が、自分の腕の中では実に可愛らしく喘いでいる。
左近も嬉しかった。
長年の想いがいよいよ実を結ぶ。
左近は綾女の中に想いの限りを注ぎ込む。綾女もそれに応えるように腰をひくつかせた。
まだ、足りない・・・。
左近は綾女を繰り返し抱いた。
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蜜14…の続き
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