左近の口付けは、だんだん下りてくる。
バスローブは襟を広げられ、華奢な肩が見えている。
「や、左近・・恥ずかしい」
振り返るとバスローブから覗く、左近の逞しい胸が見えた。着やせするが、訓練で鍛えられた体は筋肉質で引き締まっている。綾女はそっとその胸に触れた。
「ここじゃ嫌か?」
左近の端正な顔が綾女に向けられた。綾女は夜景をチラッと見て囁く。
「ここだと、見られてしまいそう・・・」
左近は綾女を軽々と抱き上げ、ベッドへ運んだ。
お互いが、お互いを想いあい、お互いを欲していた。
明度を下げた室内に、左近によって綾女の白い肌が浮かび上がる。
上半身を脱がされた綾女は、背部から左近に抱きかかえられている。
背中には左近の胸が当たる。熱さを感じる。
左近の熱い息が綾女の耳たぶに触れ、軽く噛まれる。
「んっ」
綾女は体が震えた。熱い滴が自分の中からこぼれた気がした。
「綾女、会いたかった」
甘い囁きが綾女の耳を襲う。
「私も、会いたかった・・」
かろうじて答えるが、すでにその声は甘くなっていた。
綾女は首をひねり、左近と唇を合わせる。口に出し切れない想いを交わすように、2人の舌がぬめって絡まる。長い長い唇の愛撫。
「は・・あ・・」
苦しくなったのは綾女だった。左近にもたれ、息を整えようとした。
「あっ!」
左近の大きな手のひらが、綾女の乳房を弄び始めた。見る見るうちに自己主張していく蕾。その蕾を押しつぶしたり擦ったりつついたりして左近は綾女の反応を楽しんでいた。左近の手の中で揉まれて自由に形を変えている。
綾女の背中が何度かしなる。
「さこ・・ん・・いやっ」
快感の波に押し流れそうになり、綾女は声を上げる。しかし左近の歯が甘く噛んだとたん、綾女は達していった。
「あああっっ・・・」
同時に滴もあふれ出るのを感じた。左近はそのもとを探り始め、ひそやかな茂みの中に手を這わせた。
「だめ、左近、そこは」
甘い声で綾女が抗う。左近の腕に爪を立てるが、左近はお構いなく真珠を探し当てた。指の腹で優しく撫でる。綾女は頭を振った。
「いや、いやっ」
左近はいったん綾女を離した。綾女はゆっくりベッドに倒れこむ。その上に左近は覆いかぶさった。
「嫌か?俺とこうなるのは嫌か?」
綾女は潤んだ瞳で左近を見上げる。
「嫌・・じゃない・・」
「いいのか?」
綾女はうなずいた。
左近が優しく微笑む。
そう、私はこんな顔の左近が見たかったのだ。
綾女の手が左近の頬に添えられる。愛おしそうに左近を見つめ、そっと目を閉じる。それに誘われるように左近は唇を重ねる。そしてゆっくり綾女の中に挿れていった。
綾女の体が柔らかく跳ねる。左近は綾女の表情を見ながら腰を動かした。
やがて・・・
スローモーションのように綾女の体が大きく反り、左近は想いのたけをすべて注ぎ込んだ。
幾百年の時を越え、想いはここでやっと繋がった。
すぐそばに7へ行く
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